コーヒー豆は、大きく分けて2種類あります。それぞれの特徴や代表的な産地、選び方などを詳しく見ていきましょう。
1. アラビカ種
- 世界で流通するコーヒー豆の約99%を占め、繊細な味わいと豊かな香りが特徴です。
- 酸味と苦味のバランスが良く、様々な風味を楽しめます。
- 栽培環境や精製方法によって、以下のような多様な味わいが生まれます。
- ブラジル: 中庸な酸味と苦味、ナッツのような風味
- サントス:バランスの取れた味わいで、最もポピュラーな産地
- モカ:華やかな香りを持つ、高級な豆
- コロンビア: 程よい酸味とまろやかな苦味、華やかな香り
- スプレモ:上品な酸味と香りを持つ、高品質な豆
- エクセルソ:苦味が強く、コクのある味わい
- エチオピア: フルーティーな酸味と華やかな香り
- イルガチェフェ:華やかな香りと柑橘系の酸味を持つ、高級な豆
- シダモ:フルーティーな酸味と甘い香りを持つ
- ケニア: 強い酸味とコクのある苦味、ベリーのような香り
- AA:大粒で高品質な豆
- AB:中粒でバランスの取れた味わい
- マンデリン: 深い苦味とスパイシーな香り
- G1:深煎りに適した、苦味が強い豆
- トラジャ:スパイシーな香りを持つ、独特な味わい
- ブラジル: 中庸な酸味と苦味、ナッツのような風味
2. ロブスタ種:
- アラビカ種よりも安価でカフェインが多いのが特徴です。
- 苦味が強く、コクのある味わい。エスプレッソやブレンドコーヒーに多く使用されます。
- 代表的な産地: ベトナム、インドネシア
- ロブスタ種の中でも、ベトナム産のものは苦味が強く、インドネシア産のものは酸味が強い傾向があります。
その他
- リベリカ種: アラビカ種とロブスタ種の中間的な性質を持つ。スモーキーな香り。代表的な産地: フィリピン、インドネシア
- エクセルサ種: 独特の酸味と苦味を持つ。生産量が少ない。代表的な産地: インド
豆を選ぶポイント
- 好みの味わい: 酸味が好き?苦味が好き?フルーティーな香りが好き?
- 抽出方法: ドリップ?エスプレッソ?フレンチプレス?
- 産地: それぞれの産地で異なる風味
- 価格: 安価な豆から高級な豆まで
- 目的: 毎日のコーヒー、特別な日の一杯
おすすめ
- 初心者: アラビカ種のブレンドコーヒーから試してみる
- 冒険したい人: シングルオリジンコーヒーを試してみる
- 専門店: 店員さんに相談してみる
豆知識
- 近年では、ゲイシャ種など、希少価値の高い品種も注目されています。
- コーヒー豆は焙煎度によって、味わいや香りが大きく変化します。
- 浅煎り: 酸味が強く、軽い口当たり
- 中煎り: 酸味と苦味のバランスが取れた味わい
- 深煎り: 苦味が強く、重厚な味わい